ユーズドカーどう選ぶ?実践テクニック!

ユーズドカーどう選ぶ?実践テクニック

中古車はマイカー族入りするための早道!という人もいる。

必ずしも全部がそうとはいえないが、購入時に負担が少ないという点でも、一度に各種よりどり見どりお好み次第、予算ピッタリ!という点でも、新車より中古車のほうが都合が良い場合が多々あるのです。

しかし価格、年式各種豊富なのが仇となって、あまり経験の深くない人にとってはかえって選びにくい、買いにくいこともありそうだ。そこでどう買うか、実践面のポイントをいくつかならべてみよう。

足マメ、耳学問派は買物上手?

まず自分の欲しいものを基本的に2から3種車種で決めたい。そしてその車両について先輩、友人、知人、同僚その他機会があったら色々な人から評判をきくこと。

古いカタログを持っている人がいたら、コピーでもしてそれを読むこと。そう、色刷りの美麗なカタログに呑まれてしまうよりマシである。

ある程度の情報をつめこんだら、こんどは様々な展示会場を散策すべし。

ー軒、2軒でなく、電車に乗って次の駅とかちょっと歩いて街道すぐの展示場で見て歩くといい。

お目当てのクルマの同じ年式、同じグレードで、価格差がいろいろあるのがわかる。

なぜだろうと疑問を持つようになる。かなり目が詳しくなってくるのが自分でもわかる。その調子、その調子。

ー日きり、ぶっつけ本番というのはいちばんソンな買い方。クルマはジーパンやボールペンのようなお値段ではない。

また、展示場に行くとそこのせールスも少なくない。しかし先方も商売。そのようなことは馴れなければならない。

「ウーン、今日はヒヤカシなんだけど、手頃なものを見つけようと思って...」

予算だって相手に示してやって悪いことはない。

「×十万円ねえ。するとこのくらいかな。もう少し気張るとあの車になります。

でももう10万円足して一年新しいのをお買いなさいよ。そのほうが買い得だから...」など案外プラス情報を得られるかもしれない。

「たとえ中古車であっても欲をいえば少しでも新しいものを入手するのが常識である。

古くて取引値が高い例外もある。スカイラインGTRとかいすゞ117クーペDOHC、トヨタ2000GTといったクラス。

稀少価値だから値があるし、一部のマニアたちの投機的な存在。とても毎日楽しく乗りまわす、というシロモノではない。

そうでない実用車の6年物、6~8年物というのはたしかに安い。だが、もう1から2年も使うと整備費、修理費が多く必要になる。

そのうえ原因不明でバッテリーがやたら消耗したり、ガソリン消費がバカに多い、といったものをつかまされるおそれもある。

ファミリー用として堅実に維持していきたいのなら、購入する価格も新車に比較したら確実にお安なっており、維持費もそれほどかわらない、2から3年物を中心に狙いたい。

「それからもうひとつ。地方都市など中古車の展示場の少ない地方の人。ついでがあったら大都市へ出かけて価格などをよく調べ、比較してみる必要もある。

大都市のほうが客足は多いし、品数も多い。安くていいものがゴロゴロしている。回転も早いし、在庫としての倉敷料負担も少ない。

ただ、県外の場合には、購入後に登録する際には、多少の面倒臭い手続きが必要になるわけだが、安くていいもののためには嫌がってはならない。

人と車の動きの多い店が一番展示場で見る方法について、古来、いろいろのテクニックが伝授されている。

斜めに透かして見よ。塗装ムラがわかる。バンパーを踏んずけてはなせ。ショックのヘタリがわかる。

床下に打ったあとがないか、サビが見えたら木片などコジってみよ。腐食がわかる。クラッチのすべりはセカンドに入れ...。

お説はごもっともだが、今の展示場でそんなことを悠々とさせる(できる)ところがあるだろうか。

大昔はそれがあったし、試乗を申入れたり、プロ・ドライバーを同伴していろいろテストしたり、ペダル類のあそびを確かめる必要があった。

「今、できるのは、光のぐあいで塗装ムラを発見し、「これは事故車だな」ぐらい。

試乗したいといっても「ウチは信用第一。完全に整備済みの車ばかりです。保証1年もついてます。ですから試乗はごカンベンを...」という店がふえている。

だいいち、展示場から出てオッカナビックリの試乗だけで、ズバリそのクルマがわかったら、たいしたものである。

「現在の中古車業界はかなり組織化されまた企業としても大きくなっている。適当なビジネスをしていると店の信用を失うことになる。

そのため扱い商品である中古車でも、かなり厳格なセレクトをしている店が多い。信用できる店、評判のいい店というのもあちこちであるようだ。

人によっては個人売買やオークションサイトなどのブローカーが扱うような方法のほうが危険であるという。

整備工場などが客から委託で扱うケースもあるが、買手が長い交際だったりするなら、それほどいい加減な事故車とかトラブル続出車はつかまされないだろう。

一般的にいえることは、土、日曜などに人が多く出入りし、陳列してあるクルマの動きが多い店、年じゅうクルマがキチンと磨きあげられてあるような店、応待が、たとえヒヤカシでもぞんざいでなかったり、説明もこちらが聞けないようなお世辞やインチキをいわない店なら、店員教育から推しても信用できそうである。

展示場であまり詳しくないくせに見栄や足元を見すかされまいとして、知ったかぶりをするのはやめなさい。

相手は海千山千のプロのセールスマンである。いっぺんに虚勢だということがバレる。「コレいいんだがなあ。四輪ディスクじゃないとねえ。」

相手はハラの中でせせら笑う。ラジアルの215/45ZRと四輪ディスクを使うウデとはとてもお見受けしないがねえ。

「するとこちらの車になっちゃいまして」予算のギリギリ線からもう20万円も上まわっている。それでもいいのかねェ、という顔である。

「よし、それを買おう」ならいいけど、でないと男を下げるねえ。色や形に惚れないこと。男性には割合い少ないという。だが、色彩は口に出していわないが、男だって女性同様、好みがある。

見―つまりスタイリングの良し悪しはクルマの市場人気をかなり支配している。

以前にわかっていることがある。他車に比べて致命的といえるスタイリングの悪さは、ここ数年ほとんどない。

それよりもむしろ、運転席にすわったり、窓をあけたり、ガラスを開閉したり、ボンネットをあけてもらったりしてセールスが言わないことを訊ねるぐらいのほうがいい。

願うも素直に話をきいてくれる気持に。この色、あまり人気がないでしょう。だから安いのです。でもエンジンは超絶好なんです。だいいちまだ1万6000kmですよ。あのワインカラー、同年式でもう3万ですからね」などと打ちとける。

足元見て詐欺まがい的な中古車を販売する時代は終焉した。

もうひとつ。自分は何もわからないから、といってクルマ通の友人を同行した。

セールスと話をしはじめると忠義ヅラして「そりや高いよ」「ここんところガタがきそうだ」「あ、太田君と水上さんが使って痛い目に逢っている」といった風にロをはさむ。

あるいはバンパーに乗ってクルマをゆすってみたり、タイヤを靴で蹴っとばす。シフトを荒っぽくしてみる。これも話をコジれさすもとになるし、いい買物のチャンスを失う。

現在の中古車には公正取引のために「車輛状態評価書」という戸籍抄本か身上調書みたいなものがついている。

クルマの各部についてA、B、Cのランクがつけてある車両状態評価書のこと。

「これは中古車業界が公正取引委員会の認可をうけて、自動車公正取引協議会という組織が完備されていて、その、機関で決めたことで、中古車の場合、車輌状態評価書を必ず明示しなければならない。

そしてこれは、その取引が成立するとコピーが買手に渡される。

だから後でクレームが起きないよう実際よりもキビしく評価してあるのがふつう。信用してもいいようだ。

それには加修状態も説明してある。これをよく目を通して訊ねるのも一方法といえよう。

また、中古車にも保証がある場合が多い。何万、何カ月か、よくきいて置くこと。そしてその保証の範囲を確実に確認することも買う側としてたいせつなこと。後で悔やんでもはじまらない。

このごろ整備、あるいはサービス工場を持っている中古車業者がふえた。

これははじめにきいて置くといい。「定期点検もお約束してもらえるんでしょうね」ぐらいでも結構なんです。

いろいろチューンを加えてある車両の場合、そこの整備工場のほうが慣れていることが多いし、自社のステッカーが貼ってある場合、とびこみでいく未知の工場(とくにそのクルマのディーラー工場)より料金が安いことは確かであるからだ。